PayPayは「負けていない」気づかなかった3つの最前線
【PayPay最前線】シリーズ vol.4
前回・前々回と、PayPayの話を続けてきました。
まだ読んでいない方は、ぜひvol.1~からどうぞ👇
vol.1→PayPayを断るお店が増えた本当の理由
vol.2→「PayPayが世界で使える日が来る?Visa提携で変わる海外利用
vol.3→【衝撃】PayPayがナスダック上場!1兆9000億円企業になった
「使えない店が増えている」「でも実は世界へ向かっている」…
そんな流れでお伝えしてきましたが、今回は私自身の体験からお話しさせてください。
「PayPayが使えない店が増えた?」と感じている方へ。
実は、「商店街」「地域商品券」「韓国旅行」という場面では、まだまだPayPayが主役として活躍していました。
江戸川区の「えどPay」でPayPayが活躍していた話
全国各地で「プレミアム付デジタル商品券」が流行っていますが…
私は地元・江戸川区の「えどPay」で驚きの体験をしました。
毎年年末になると、江戸川区が「えどPay(江戸川区プレミアム付デジタル商品券)」という取り組みをやっています。
購入額に20%のプレミアムが上乗せされる、要するにお得な地域商品券のデジタル版です。
私はこれを2年連続で購入しているのですが、最初の年は区の専用アプリを使っていました。
ところが去年、スマホを買い替えたタイミングで、アプリが画面から消えてしまって…。
再ダウンロードの面倒くささに絶望していた私を救ったのは、まさかのPayPayでした!
なぜ地域の専用アプリより「いつものPayPay」が最強なのか?
しかもこの商品券、A券とB券に分かれていて、地域の商店街に使うよう設計されている仕組みになっています。
区が意図的に「地元のお店にお金を落としてほしい」という思いを込めた設計です。
そこで気づいたんです。
あの近所のパン屋さんではPayPayが使えなかったのに…地元の商店街ではPayPayが普通に使えていると。
大手チェーンが離れていく一方で、地域の小さなお店では今もPayPayがしっかり生きている。
そういう現実がある。
PayPayが本当に強いのは「地域の商店街」と「プレミアム商品券」
よく考えてみると、これは自然なことかもしれません。
大手チェーンには「自社ペイ」を作る体力がありますが、地域の小さなお店にはそんな余裕はありません。
PayPayという「みんなが使えるインフラ」に乗っかるのが一番現実的なんです。
むしろ「使えない店が増えた」と感じるのは、私たちが大手チェーンに行く機会が多いからかもしれません。
地元の商店街を歩いてみると、PayPayのステッカーがあちこちに貼ってある。
PayPayの本当の強さは、実は足元にあったんだなと思いました。
商店街の次は世界へ 韓国進出の合理的な戦略
vol.2でPayPayが韓国に進出した話を少し触れましたが、今回はその理由を深掘りします。
「なぜ最初の国が韓国だったのか?」
答えはシンプルで、韓国が日本人の海外渡航先ランキング第1位だからです。
JTB総合研究所の調査で、韓国は日本人が最も多く訪れる国として1位になっています。
つまり「一番多くのPayPayユーザーが行く国から始めよう」という、とても合理的な判断だったわけです。
韓国の屋台で「円」が見える?両替いらずの衝撃体験
2025年9月30日から、PayPayアプリがそのまま韓国でも使えるようになりました。
「PayPay海外支払いモード」を使うことで、日本円から自動的にウォンへ換算して決済される仕組みです。
実際の使い方はとてもシンプルで、韓国に到着してPayPayアプリを起動すると、自動的に韓国での支払いモードに切り替わります。
特別な操作は必要ありません。
対応しているのは「Alipay+」マークが掲示された韓国内の約200万店で、ソウルの明洞エリアの屋台のような場所でも使えます。
しかも便利なのが、支払い時に「韓国ウォンでの金額」と「日本円での金額」が同時表示されるので、いくら使ったのかがその場でわかります。
両替して「これ何円だっけ?」と計算しなくていいのは、旅行中かなり助かります。
気になる手数料は?
正直に言うと、海外事務手数料として3.85%(税込)がかかります。
クレジットカードと比べて特別安いわけではありません。
ただ、これはPayPayカードの海外利用手数料と同じ水準に設定されているので、「ぼったくり」というわけでもありません。
「お得さ」より「使い慣れた便利さ」を重視する人向け、というのが正直なところです。
使う前に一つだけ注意
海外支払いモードが使えるのは、PayPayアプリで本人確認(eKYC)を済ませたユーザーだけです。
2025年6月時点で3,600万人が本人確認を完了しています。
まだ本人確認をしていない方は、韓国旅行の前に日本で済ませておく必要があります。
マイナンバーがあれば数分で完了するので、ぜひ先に設定しておいてください。
韓国の次は、どこへ?
今後は日本の経済産業省らが進める統一QRである「JPQR Global」の海外展開も想定されており、コード決済の海外進出がさらに増えることが考えられます。
PayPay公式も「韓国はあくまでスタート」という姿勢を見せており、今後さらに対応国が広がっていく可能性があります。
そして→vol.2でお伝えしたVisaとの提携が実現すれば、200カ国以上への展開も夢ではありません。
まとめ
地元の商店街で「えどPay」を使いながら、ふと気づいたことがあります。
「PayPayが使えない店が増えた」と感じていたけれど…
地元の商店街や地域商品券の世界では、今もPayPayがしっかり生きている。
大手チェーンだけ見ていると見落としてしまいそうですが、本当のPayPayの強さは、商店街やプレミアム商品券のような【足元の暮らし】にあるのかもしれません。
小さな変化の積み重ねが、気づけば大きな流れになっていく。
なんだかPayPayの歩みって、私たちの日常と重なる部分があるような気がします。
次回vol.5 只今準備中です。お楽しみに!
