北海道・札幌「すみれ」で12年修業。店主の情熱が詰まった一杯
「ラーメン大島すみれ」は、東京・船堀の住宅街にひっそりと佇む人気ラーメン店です。
駅からはやや離れた場所にありながら、連日行列が絶えません。
なぜこんなにも人気なのか、その秘密を紐解いていくと、「札幌すみれ」で12年間修業した店主の存在にたどり着きます。
札幌ラーメンの王道を極めた名店「すみれ」で培った味の技術と哲学。
それを受け継ぎつつ、東京の地でさらに洗練された一杯を提供しているのが「大島すみれ」なんです。
寒い北海道で愛されてきた、濃厚かつ芯のある味噌ラーメン。
その味を守り、東京でも勝負したいという店主の熱い想いが、この店には詰まっています。
看板メニューは味噌ラーメン！ 何度食べても飽きない理由
「ラーメン大島すみれ」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが看板メニューの味噌ラーメンです。
味噌の濃さにラードのコク、そこに生姜の香りがアクセントとして効いていて、一口食べるとその複雑なうまみに圧倒されます。
それでも、なぜか後味はすっきり。
こってり系が苦手な人でも最後まで食べられてしまう、不思議なバランスが魅力です。
味のインパクトはあるのに、決して胃にもたれない。そしてまた、すぐに食べたくなる、そんな中毒性がります。
店の前に並ぶ人たちの中には、週に何度も訪れる常連さんも多いとか。
「何度食べても飽きない」という口コミが多いのも納得です。
動物系の旨味とラードのコク。 ニンニクと生姜の香りが決め手
ラーメンの味を支えているのは、動物系スープの奥深い旨味と、たっぷりと使われたラードの香ばしさ。
これに、ニンニクと生姜の香りが合わさって、食欲を一気に刺激してきます。
ただ脂っこいだけの味噌ラーメンとは一線を画すこの一杯。
スープは豚骨と鶏ガラのダブルスープに白味噌を合わせたもので、ラードで表面に香ばしい層を作ることにより、熱々のまま最後まで楽しめます。
スープをひと口すすると、まず動物系の深みが押し寄せ、次に生姜の爽やかさが鼻に抜けていく。
この絶妙な味が、「また来たい」と思わせる秘密なのかもしれません。
焼き白味噌で香ばしさUP！「すみれ」流のこだわり製法
「大島すみれ」の味噌ラーメンには、白味噌を“焼いて”使用するという独自の工夫があります。
普通の味噌ラーメンではなかなか聞かない手法ですが、これがスープに深い香ばしさを与え、味に奥行きを持たせているのです。
炒めた野菜との相性も抜群で、特にモヤシのシャキシャキ感とのバランスが秀逸。
ラードの膜でスープが冷めにくいのも、寒い季節には嬉しいポイントです。
香ばしさとまろやかさを両立させる味噌ラーメンは、まさに「すみれ仕込み」の真骨頂。
その伝統をしっかりと引き継ぎながら、独自のアレンジで東京の舌にもマッチさせているのが「大島すみれ」なんです。
麺へのこだわり。森住製麺との強い信頼関係
味噌ラーメンに欠かせないのが、麺との相性。
「大島すみれ」では、札幌の老舗「森住製麺」から毎日取り寄せた中太ちぢれの卵麺を使用しています。
スープをしっかり絡ませるちぢれ具合、もちもちした食感。これが味噌の濃厚なスープと見事に調和しています。
味噌にもこだわり、こちらも札幌からのお取り寄せです。
茹で加減も絶妙で、スープの喉ごしも良く、「ラーメンを食べている実感」がしっかり味わえます。
森住製麺とは？ 札幌ラーメンを支える老舗製麺所
「森住製麺」は札幌で創業50年以上の老舗製麺所。
北海道の有名ラーメン店に数多く採用されており、その品質と安定感で高く評価されています。
手間暇かけた製法で作られた麺は、風味も抜群。
「札幌ラーメンといえば森住」と言われるほどの信頼がある製麺所です。
その麺を東京で味わえるのも、「大島すみれ」ならではの魅力といえるでしょう。
店舗情報｜並ばずに食べる裏ワザも紹介
アクセスと営業時間
- 住所： 東京都江戸川区船堀6-7-13
- 最寄駅： 都営新宿線「船堀駅」徒歩約10分
- 営業時間： 11:00～15:00 / 17:30～20:30（売り切れ次第終了）
- 定休日： 月曜日（祝日の場合は翌日
- 席数：16席（カウンター８ テーブル８ 子供用いすあり）
- 支払い：現金のみ（券売機）
- 駐車場：店舗向かいにコインパーキングあり
- 予約不可
駅からやや歩きますが、閑静な住宅街を歩くと突然現れる白い暖簾。その瞬間から、ラーメンへの期待感がぐっと高まりま
す。
どうして、船堀？ 駅から離れているここに？
お店の前のこの通りに広さが、札幌に似ていたからだそうです。
