お墓の維持、どうしていますか?今後の費用や手間を減らすためにやっておくこと
「お墓って、一度建てたら終わりじゃないんだな…」そう感じたこと、ありませんか?
先祖代々守ってきたお墓。
けれど、遠方にある、手入れが大変、お金がかかる…など、維持の悩みは年々増えるばかりです。
この記事では、お墓の維持にかかる費用と労力、将来的にどんな選択肢があるのか、そして今、自分たちができることについて、実体験を交えてわかりやすく紹介していきます。
40代〜60代で「今はまだ何とかなるけど、この先どうしよう…」と感じている方の参考になれば幸いです。
先祖のお墓詣りに行っていますか?
お彼岸やお盆、命日。
先祖のお墓参りは、節目ごとの大切な習慣ですよね。
私自身も「行かなきゃ」と思いながら、気づけば数ヶ月ぶりになってしまいます。
車で片道1時間、掃除道具を抱えて半日がかり。帰ってくるとぐったり…。
少しでも、掃除の負担を解消するために前回植木を全部抜きました。是非ご覧ください。
節目の時にだけ行く、遠のく理由
年齢を重ねるにつれて「定期的に行けないなぁ」と感じることが増えてきました。
昔のように、近くに親戚が住んでいるわけでもなく、頼れる人も少ない。
仕事や自分の体力…さまざまな理由で、気持ちはあっても、足が遠のいてしまうのです。
若い人が遠のく理由、核家族でおじいちゃんおばあちゃんが遠い存在に
家族のかたちは変わりました。
今は「おじいちゃんの命日だから、みんなで集まってお墓へ」というスタイルは少なくなり、核家族中心で、若い世代がお墓と無縁になりつつあるのが現実です。
お墓=大人の責任という空気のなかで、「自分が継ぐのかな…」と漠然とした不安を抱える人も増えています。
死んでからもお金はかかる。管理費や維持費は永遠に
お墓は“建てたら終わり”ではありません。
当然、毎年の管理費、掃除や修繕などの維持費が、ずっとかかり続けます。
一般的に、墓地の年間管理費は5,000円〜15,000円程度。
加えて、草刈り代や墓石クリーニング、植木の剪定なども頼むとなれば、その都度1万円単位の出費。
しかもそれを誰かが永続的に支払っていく必要があるという現実。
高齢者がお墓を維持していくには
高齢になると、お墓まで行くのもひと苦労。
管理料の支払いや更新を忘れ、掃除ができないまま放置…そんなことも起きがちです。
● 自治体や寺院に連絡して維持の委託ができるか相談する
● 家族や親戚に「いずれ誰が管理をするのか」を早めに話し合う
● 必要であれば、墓じまい(改葬)も選択肢に入れる
無理をして守るより、できる範囲で継続する工夫が必要ですね。
できる事を、できる時に、できる人が。前回の植木の処分に引き続き墓石の隙間コーキング工事
家のお墓も、昨年あたりから劣化が気になってきました。
まずは伸び放題だった植木を剪定業者にお願いし、スッキリしたところで今回は墓石のコーキング工事を依頼。
墓石の継ぎ目に隙間ができると、そこから雨水が入り込み、内部の傷みやカビの原因になります。
放置すれば修繕費がかさむ一方なので、早めの対応が結果的にコストを抑えるポイントです。
拝石以外の目地修繕リフォーム 見積書
今回のリフォームでは、以下のような費用がかかりました。
内容 | 金額(税込) |
---|---|
既設外棚・白御影石・塔婆立 一式 磨き | ー |
既設和型墓石4段重・墓誌 台石白御影石磨き | ー |
既存モルタル目地をすべて除去し改めてコーキングボンドを充填(シール・拭取り仕上げ) | ー |
全部まとめて 合計:約190,000円
200,000円のお見積もりを、値引き交渉して… 10,000円を値引いていただきました。
「高いかも…」と思うかもしれませんが…
素人が、ホームセンターで材料を買って、養生して、見よう見まねでやったとしても。
うまくいくとは限らないですし、余計なことして更に高くつくことも?
霊園に入っている、昔からの業者ということでお願いするしかありませんでした。
次は何?…と思うだけで恐怖です…

これからの選択肢。維持が難しいときはどうする?
どうしてもお墓の維持が難しくなったら、「墓じまい」「樹木葬」「納骨堂」などの選択肢もあります。
自分たちの子供に、このまま維持してもらうのは結構な負担だと思うようになってきました。
● 墓じまい(改葬)
今あるお墓を撤去して、他の形へお骨を移す方法です。
平均で30万〜300万円ほどかかるそうですが、その後の維持費が不要になるというメリットも。
でも、新しい納骨先にも費用が…
● 樹木葬や納骨堂
自然に還る形を選ぶ人も増えています。
永代供養つきであれば、子や孫に負担をかけずに済むという点で人気が高まっています。
まとめ|「守りたい」という気持ちを大切に、今できることから
お墓を守ること。
それは単なる“義務”ではなく、先祖への感謝や自分自身の安心にもつながる行為です。
今後のことを考えると、心配なことばかり。大切に思う気持ちだけではどうにもならないことも。
とはいえ、すべてをひとりで抱え込むのは負担が大きすぎます。
家族と話し合い、専門家に頼り、「できることをできるときにやる」。
これからも「お墓を守りたい」と思うすべての方へ、少しでも役立つ情報を届けられたらうれしいです。