上野公園の古民家料亭「韻松亭」で味わう、静けさとおもてなしの時間

韻松亭二の膳
目次

ずっと行きたかった韻松亭へ…2か月前から始まった「待ち時間

上野公園の中にひっそりと佇む老舗の日本料理店、韻松亭(いんしょうてい)

その存在は昔から知っていたものの、人気の高さゆえに予約のハードルが高く、なかなか訪れることができませんでした。

予約を入れたのはなんと二か月前。

公式サイトを通して「花籠本膳」と、帰りのお楽しみ用に「麩まんじゅう」のお土産まで一緒に申し込んでいました。

予約が完了した瞬間から、私の中では「楽しみな予定」としてカレンダーに記されていました。

そして待ちに待った当日。

上野の街は暖かい日差しに包まれ、上着のいらないほどの陽気でした。

公園の木々は紅葉の盛りで、写真を撮る観光客の人たちで賑わうなか、その喧騒を抜けて韻松亭へ。

人混みにうんざりしながらも、目的地が近づくにつれ気持ちが上向きに…

「やっと韻松亭に行けるんだ…」と思うと、それだけで足取りが軽くなりました。

上野公園西郷像

上野公園を抜けると現れる、静かな古民家レストランの佇まい

公園のざわつきから一歩抜けた瞬間、景色がふっと変わります。

入口には丁寧に打ち水がされ、静かにたたずむ古民家。

それは観光地の中心にあるとは思えないほどの落ち着きで…

「知る人ぞ知る名店」と呼ばれる理由がその空気だけで伝わってきます。

案内されたのは3テーブルだけの特別な罫線 窓から差し込む秋の日差し

予約していたおかげで、受付を済ませると待つこともなく案内されました。

通されたのは大きな窓のある広めの部屋で、テーブルは三つだけ。

席と席の間隔は広く取られ、隣を気にせず食事だけに向き合える贅沢な空間が広がっていました。

窓の外には、かわいらしく実ったミカンの木が風に揺れ、そこから差し込む柔らかな日差しが…

部屋全体を優しく照らしています。

窓の外にミカンの木



さらに、床暖房の柔らかな温もりが足元からゆるやかに広がり、古民家らしい落ち着いた雰囲気の中に現代的な快適さも感じられました。

周りのテーブルの方々も落ち着いた雰囲気で、声を潜めて会話を楽しんでいるのが伝わってきます。

場所に合った静けさを保ちながら、みなさんそれぞれの時間を味わっているようでした。

食事の時間を大事にする人が集う場所なんだと感じました。

韻松亭のテーブル

念願の花籠本膳を味わう おもてなしの丁寧さが際立つ時間

一の善・二の善・三の善へと続く“間”の美学

運ばれてくるお料理は、一の膳、二の膳、三の膳、水菓子と順番に提供されます。

その都度スタッフの方が丁寧に説明をしてくださり…料理のタイミングも絶妙。

「食べ終える寸前に次の膳が届く」という、理想的な間合いでした。

料理は見た目も味わいも繊細で、まさに「季節をいただく」時間でした。

ここでしか体験できない日本料理の世界が広がります。

もっちり上品な麩まんじゅうのお土産付き予約

予約時にお土産をお願いした麩まんじゅうは、
もっちり食感とほんのり甘さが絶妙で、帰宅後の楽しみにもなりました。

こうした「余韻を持ち帰れる」サービスがあるのも、韻松亭らしい細やかさだと感じます。

外国人観光客は多い?実際の来店状況とガイド掲載の有無

韻松亭といえば、上野公園に位置する店として外国人観光客が訪れるイメージを持つ方も多いかもしれません。

実際、口コミには欧米やアジアからの旅行客が訪れる日もあると記されていて、海外の人にも一定の人気があるようです。

今回訪れた日は不思議なほど外国人の姿が見られず、おそらくタイミングによって大きく差があるのだろうと感じました。

ただ、通常は 外国人観光客の来店も比較的多いお店 と言われています。

理由は、

  • 海外向けガイドブックに掲載されている
  • 上野公園という観光エリアに位置している
  • 伝統的な古民家 × 和食体験 が海外で人気

といった背景があるため、特にランチ帯は、旅行中の外国人観光客で席が埋まることも多い様子です。

今回は静かな空間で食事ができたのは、たまたまタイミングが良かったのだと思います。

夜のコースはどう違う? 次回訪れたい理由

ランチ時間をゆっくり味わいながら、次は夜に来てみたいと思いました。

公式の夜メニューを見ると、会席料理の品数はさらに充実し…

鳥すき焼きや特別会席など、昼にはないコースが並んでいます。

昼の花籠本膳は、季節の小鉢が多く、和のやさしい味を 「少しずつ楽しむ」のが魅力でした。

一方で夜は…またまったく違う表情を見せると聞きます。

より落ち着いた照明の中で、しっかりした会席料理を味わうスタイルになります。

昼:上野公園の景色と共に、明るい雰囲気で軽やかに

自然光が美しく、庭や公園の景色を楽しみながら食事ができる魅力があります。

夜:灯りが落ち、より「大人な和食時間」を

照明が落ち、庭のシルエットが浮かび上がる夜の韻松亭は…昼とは別の「しっとりとした格式」を感じられそうです!

メニュー構成も夜のほうが一品一品の存在感が強く…

「次は絶対に夜のコースを味わおう」と思えるほど魅力があります。

昼と夜で表情が変わるのが、古民家レストランの楽しさだと実感しました。

まとめ 上野の喧騒を忘れさせてくれる、特別な一食

上野公園の喧騒から少し離れ、静かに流れる時間の中で日本料理を味わいたいな方は、これほど適した場所はありません。

予約のハードルは少し高いかもしれませんが、それでも訪れる価値は十分にあります。

また次の予約を入れたくなるほど、心に残るひとときでした。

次はぜひ、夜の会席をゆっくり堪能してみたいと思います。

韻松亭は…

「観光地の中心にありながら、静けさとおもてなしが同居する稀有な空間」。

2か月待ってでも行く価値がある、そんなお店でした。

上野公園の紅葉と、古民家の落ち着き、そして丁寧な料理と温かな接客。

すべてが“特別な時間”をつくってくれる、まさに隠れ家レストランでした。

韻松亭 店舗情報

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