一億円の盆栽を生み出す男、小林國雄|世界を魅了する春花園BONSAI美術館の秘密とは

盆栽作家小林國雄
目次

春花園BONSAI美術館の一億円の盆栽

東京都江戸川区にある【春花園BONSAI美術館】は、世界的な盆栽ブームの中心地のひとつになっています。

そこには、なんと一億円の価値がつけられた盆栽が展示されています。

その盆栽を生み出したのが、盆栽界のカリスマ 小林國雄先生

春花園の門をくぐると、まるで異世界のような静寂と緑の空間が広がり、時がゆっくりと流れていきます。

その中心にあるのが、「芸術作品」としての盆栽たちです。

花園BONSAI美術館

世界的に評価される盆栽の美と希少性

春花園BONSAI美術館は、館長の小林國雄氏が独自の感性と技術で生み出した、1000鉢以上の盆栽を展示しています。

中には樹齢数百年を超えるものや、他では見られない唯一無二の作品も多く、世界中の愛好家や著名人がその美しさと希少性に惹かれて訪れます

小林國雄 偉大な盆栽作家とは

小林國雄さんは、日本の伝統文化である盆栽を「BONSAI」として世界に広めた第一人者。

盆栽歴は50年以上

日本国内外で数々の賞を受賞
内閣総理大臣賞を4度受賞
文化庁長官表彰(文化発信部門)受賞

テレビや雑誌の特集では、盆栽界のレジェンドと称され、国内外に100人以上のお弟子さんがいることでも知られています。

億を超ええる作品の数々

大阪万博に展示された盆栽の秘密|55年ぶりに蘇る感動

2025年現在、開催されている大阪・関西万博。

その会場で再び注目を集めているのが、小林國雄先生が出展した盆栽作品です。

実は先生が制作した盆栽が、大阪万博に展示されるのは55年ぶり

前回(1970年)の万博でも展示されており、当時から国内外で話題となっていました。

この歴史の継承こそが、「一億円の盆栽」と呼ばれる理由のひとつです。

「BONSAI」は世界の言葉に。お年寄りの趣味だった文化は世界中で愛される存在に

かつては「年配の趣味」とされていた盆栽。

しかし、現在では「BONSAI」として世界中の若者や芸術家に支持されています。

  • ハリウッドスターやアーティストがこぞって訪問
  • 海外のアートフェアやミュージアムで展示される機会も増加
  • インスタグラムなどのSNSで #bonsai タグが人気(2025年時点で約1,000万投稿以上)

小林先生はそのブームの立役者として、海外30カ国以上を200回以上訪問し、講演やワークショップを開催してきました。

盆栽美術館

国内外で100人を超すお弟子さんを受け入れている

春花園BONSAI美術館には、日本国内だけでなく、アメリカ・イタリア・ブラジル・中国・ベトナムなど、世界各国から若き盆栽家が集まり、先生の元で学んでいます。

私が訪れた日も、外国人のお弟子さんが英語でガイドを担当しており、見学者に丁寧にBONSAIの魅力を伝えていました。

外国人来場者

ハリウッドスターもお忍びでやってくる春花園BONSAI美術館の魅力とは

BONSAI美術館には、世界の著名人がプライベートで訪問することも珍しくありません

ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオさんやキャメロン・ディアスさん。

そのほかにも、Amazonの創業者、ジェフ・ベゾスさんなど、海外の著名人のや企業家などが「癒し」や「インスピレーション」を求めて足を運んでいるそうです。

明治神宮、皇居、東京スカイツリー、浅草に次いで東京で5番目に人気のある場所となっています。

コロナ前は年間35,000人もの人が来場していたそうです。

その魅力は、盆栽という芸術だけでなく、小林先生の人柄や哲学にもあります。

「白鳳(はくほう)」という名前が付けられた有名な盆栽

春花園BONSAI美術館に展示されている盆栽の中で、「白鳳(はくほう)」という名前が付けられた有名な盆栽があります。

これは真柏(しんぱく)盆栽で、「白骨化してなお生き続ける威容は樹齢千年を上回る」と評される名樹です。

この「白鳳」という銘は、大相撲の元横綱・白鵬翔(はくほう しょう)が名付け親であることが知られています

この盆栽は、その生命力と風格から、春花園BONSAI美術館の象徴的な存在となっています

白鳳の名付けた盆栽

如松柏之盛(松柏のごとく栄える)

春花園の一室に掲げられた「如松柏之盛(しょうはくのごとくさかえる)」という言葉。

これは「松柏(しょうはく)=常緑樹の松と柏のように、常に青々と力強く栄えるように」という願いが込められているそうです。

落葉樹のように色褪せることなく、どんな時代にも栄えるように…

松柏のごとく栄える

盆栽を習い始めたばかりの私の盆栽は白丁花(ハクチョウゲ)

実は、私も盆栽を始めたばかりです。

初めて譲っていただいたものが「白丁花(ハクチョウゲ)」という可憐な白い花を咲かせる木。

手入れをしながら、小さな命と向き合う時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれます。

「形を整える」ことはまだまだできませんが、「観察し続ける」ことの楽しさと奥深さ。

これは盆栽の世界に入らなければ、気づけなかったことかもしれません。

これからの月に2回の盆栽教室が楽しみで、待ち遠しいです!

白丁花

先生の本に名前を入れてサインを頂いた。私の宝物

先生にお会い出来たことだけでも光栄なのに、サインまでいただきました。

盆栽を習い始めたばかりのド素人ですが、うちの盆栽教室に通いなさいと言っていただきました。

いつか、先生のところに通う日が来るように私自身も更に楽しみになりました。

先生の一から教える盆栽の著書に…

植物はとても素直で、育てる人の愛情がそのまま伝わります。

植物を育てるために必要なのは、水と光と温度、そして人の愛情です

人の愛情がなければ成長しません。

という先生の言葉、心に響いています。

小林國雄先生に会えたことで、盆栽への思いが一層深まりました

今回の訪問で、私は盆栽が「生きた芸術」であることを改めて実感しました。

そして、小林國雄先生の情熱に触れたことで、自分の中にも何かが芽生えたように感じます。

ちなみに、私は以前「盆栽投資」についての記事も書いたことがあります。盆栽は、鑑賞だけでなく、資産価値や投資対象としても注目されているんです。

とはいえ、今の私は、まず自分の白丁花に毎日声をかけながら、少しずつ育てていこうと思っています。

盆栽の投資の記事も、よろしければご覧になってください。

まとめ:盆栽が、心を整えてくれる

「盆栽って難しそう」「敷居が高い」と思っている人ほど、春花園BONSAI美術館に足を運んでみてください。

きっと、何かが変わるはずです。

小林國雄先生の生き様、そしてBONSAIという文化に触れることは、自分自身と向き合う時間でもあります。

帰り際の番頭さん、『よかったらどれでも一千万円安くするよっ』と声をかけてくださいました。

春花園BONSAI美術館の番頭さん

この盆栽美術館は、本当にすべてが魅力的でした。

四季折々、訪れたい場所でした。



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