皆さんはこの夏、セミの鳴き声聞きましたか?
暑い夏、いつもなら窓を開けると外から「ミーンミンミン…」や「ジージー…」というセミの声が響いてきますよね。
でも「最近、セミの声が全然しない」「昔より静かじゃない?」と感じた方も多いのでは?
私も、自宅近くの公園で「鳴いていない?セミがいない?」と首をかしげている一人です。
調べてみると、SNSでも「セミがいない」などの投稿が沢山ありました。
夏の風物詩のセミがいない理由
今年の夏、セミが少ないと感じるいくつかの要因
異常な気温変化
短い梅雨の後に猛暑日が続いたことで、地中の温度が急激に上昇しました。
この急激な変化が、地中にいる幼虫の羽化のタイミングを狂わせ、成虫になれなかったセミが多いと指摘されています。
猛暑による活動の低下
セミは、気温が30℃を超えると活発に活動しますが、35℃を超えるような猛暑日には、体力の消耗を防ぐために鳴くのをやめてしまうことがあるようです。
このため、日中の暑い時間帯にはセミの声が聞こえにくくなる可能性があります。
空梅雨による土壌環境の変化
通常は、梅雨時期の雨によって地中の土が柔らかくなり、幼虫が地上に出やすくなります。
しかし、空梅雨で雨量が少なかった地域では、土が乾燥して固くなってしまい、幼虫が地上に出るのが困難になっているケースも考えられます。
※ これらの要因が重なり、セミの活動が抑制されたり、羽化がうまくいかなかったりした結果、セミが少ないと感じられる状況になっているようです。
気象庁や昆虫研究のデータでは、2023~24年に“セミの少ない夏”が国内各地で確認されています。
セミの幼虫や成虫をその場で調理して食べている動画が…とても驚きです。
最近SNSやYouTubeを中心に、「セミの幼虫をそのまま素揚げ」「成虫を食べるアウトドア動画」が話題に。
初めて見た時は「え!セミを?」と驚く一方で、「外来種や天敵問題」「地方の伝統食」として自然に根付いてもいます。
セミ料理…色々な食べ方
- 幼虫の唐揚げ(サクサク食感)
- 燻製や塩焼き(クセが少なく食べやすい)
- 台湾や中国、メキシコでは高級食材扱いの場合も
意外とナッツのような味でクセがなく、体験してみる価値あり…との声も増加中。

地域によって公園に注意を促す看板があるうで、価値観の違いを感じます。
公園によっては、「セミ採集・無断捕獲禁止」「昆虫は自然に返しましょう」などの看板が設置されているようです。
- 地域の生態系保護
- 小さな子供への教育
- 都市部でのセミの減少を防ぐ
など、セミを守ろうという動きが広がっています。
一方で「昔は自由に捕まえていた」「人の意識も変わった」と世代間で価値観の違いを感じることもあるようです。
セミの減少による生態系の影響は?
土壌環境への影響
セミの幼虫は、長い間地中で生活し、地中を掘り進むことで土壌に隙間を作り、通気性を高める役割も果たしています。
また、セミの成虫は産卵の際に木の枝に穴を開けますが、これも木の成長に影響を与える可能性があります。
セミが大量に発生する年には、その死骸が土壌に栄養分を供給し、植物の成長を促進することもあります。
セミの減少は、こうした土壌の物理的・化学的環境にも影響を与える可能性があります
セミが減ると、思っている以上に生態系へ大きな影響があります。
このまま減少が続けば、「夏の風物詩」という日本の文化や風景が変わってしまうかもしれません。
比較表:セミの減少の生態系への影響
セミが多い場合 | セミが減少した場合 |
---|---|
野鳥・小動物も増加 | 捕食動物が減少 |
土壌が豊かで緑地が増える | 他の害虫が増えてバランス崩壊 |
夏の「音風景」が守られる | 生活の中から「季節感」が薄れる |
「セミを食べるセミ会」というものがあることを知っていますか?
都市部ではセミの鳴き声が減る一方
自然食ブームの影響で『セミを食べる会』なども開催されているそうです。
こうした取り組みは、昆虫食を未来のタンパク源として考える真剣な活動で、無闇な採集ではなく、自然と共生する意識のもとで行われているようです。
「えっ?」と驚くかもしれませんが、実はこの会、昆虫食というエコな食文化を真面目に探求する方々の活動なのだとか。
栄養価も高く、味はエビに似ていて意外と美味しいという声もあります。
日本でも少しずつ「未来の食」として昆虫が見直されているのだと思うと、見方が変わりますね。
まとめ
気づけば「セミの声」が聞こえない…そんなことから調べてみると…知らないことばかり
それは気候の変化や社会の変化、時には私たち一人一人の意識の変化かもしれません。
あなたの近くでは、セミの鳴き声聞こえますか?
やっぱり私は、セミがやかましいほど鳴いてくれる夏が好きです。
夏の風物詩は他にも…
夏の風物詩である「蝉の鳴き声」とならぶ 涼の楽しみ方として風鈴も…
伝統工芸の「南部鉄の風鈴」で涼をとるのはいかがでしょうか?
音色が高く澄んで長く響く南部鉄風鈴は、室内や軒先につるすだけで涼感が増します。