スーパーの店頭が一気に手仕事の季節色に染まるこの時期
6月に入り、スーパーの店頭には青梅や赤シソ、そして立派な泥付きのらっきょうが並び始めています。
SNSでも「#梅仕事」や「#らっきょう甘酢漬け」の動画がたくさん流れてきて、見ているだけで丁寧な暮らしのワクワク感が伝わってきますよね。
我が家では、カレーを食べる日が結構あるのですが、その時に欠かせないのが「らっきょう」です。
でも最近、市販のらっきょうの裏面(原材料表示)を見てハッとしたことはありませんか?
「少ない量でそれなりのお値段なのに、外国産ばかり……」
「国産をやっと見つけても、添加物が気になる……」

大切な家族や自分が口にするものだからこそ、やっぱり安心・安全なものを選びたい。
それなら、今が旬の「鳥取県産らっきょう」を使って、自分好みの極上のらっきょうを仕込んでみませんか?
今回は、こだわりの「粗精糖」とフルーティーな「リンゴ酢」を使った、まろやかで身体に優しいらっきょう漬けのレシピをお届けします。
自分で手を動かして作るものは、愛着もひとしおですし、何より原材料がすべて目に見える「安心・安全」が最大の魅力です。
雨の多い梅雨の時期、お部屋でお気に入りの音楽をかけながら、ゆっくりと手仕事を楽しむ贅沢な時間を一緒に過ごしましょう。
1. 知っておきたい!「らっきょうの選び方」と農薬のこと
国産らっきょうの選び方
今、市場に出回っている国産らっきょうの代表格といえば「鳥取県産」です。
繊維がしっかりと締まり、シャキシャキとした心地よい食感が特徴です。
「国内産でも農薬が使われているの?」と心配になる方もいるかもしれません。
一般的な慣行栽培では農薬が使われることが多いですが、らっきょうは仕込みの段階で「泥をきれいに洗い流し」「薄皮をツルンと剥く」ため、私たちが食べる中心部に残る影響は極めて少ないと言われています。
よりこだわりたい方は、「土付き(泥付き)のもの」を必ず選んでください。
あらかじめ洗ってあるものに比べて、土付きは圧倒的に風味が良く、シャキシャキ感が長持ちします。
泥に守られて鮮度が保たれている証拠なのです。

今回の主役!こだわりの「粗精糖(そせいとう)」とは?
今回使用するのは、「種子島産の無添加・粗精糖」です。

真っ白な白砂糖(上白糖)は、精製の過程でサトウキビの持つ栄養素やミネラル分がほとんど失われてしまいます。
一方で、この粗精糖はサトウキビの搾り汁から必要以上の精製を抑えて作られているため、カリウムやカルシウムなどの天然のミネラル成分がそのままギュッと残っています。
粗精糖を使うメリット
- お料理のコク出し効果:
キレのある尖った甘さではなく、サトウキビ本来のまろやかで奥深いコクが、らっきょうの甘酢液を一段と美味しくします。 - 素材の臭み消し効果:
サトウキビ特有の天然成分には、肉や魚のクサミを消すだけでなく、生らっきょうの持つ「独特の強いエグみやツンとした香り」を優しく包み込んで和らげる効果があります。
2. なぜリンゴ酢?お酢の種類による味の違いを徹底比較!
今回、甘酢液のベースに「リンゴ酢」を使用します。
リンゴ酢を使う最大のメリットは、「お酢特有のツンとした酸味が少なく、フルーティーでまろやかに仕上がること」です。
お酢が苦手な方や、優しいお味がお好みの方には特におすすめです。
他のお酢を使った場合とどのような違いがあるのか、表にまとめてみました。
| お酢の種類 | 味の特徴 | らっきょう漬けの仕上がりイメージ |
| リンゴ酢 (今回使用) | フルーティーでほのかな甘みがあり、酸味が一番まろやか。 | 【おすすめ!】 尖った酸味がなく、素精糖のコクと合わさってフルーティーで上品な味わいに。 |
| 米酢 | お米の旨味とコクがあり、まろやか。 | 落ち着いた和風の仕上がりに。定番のしっかりとしたコクが出ます。 |
| 穀物酢 | すっきりとしてキレのある強い酸味。 | 昔ながらの「シャキッと酸っぱい」らっきょうに。ややツンとした香りが残ります。 |
| 黒酢 | 独特の芳醇な香りと、深いコク・アミノ酸の旨味。 | 琥珀色のらっきょうに。かなり個性的で濃厚な味わいになります(好みが分かれます)。 |
3. 【保存版】素精糖とリンゴ酢で作る「手作りらっきょう漬け」レシピ
それでは、丁寧におうち時間を楽しみながら作っていきましょう!
材料
- らっきょう:泥付き 1kg(皮を剥くと約800gになります)
- 塩:大さじ1〜1.5
【甘酢】- 酢:400ml
- 砂糖:250g
- 塩:小さじ1/2
- 唐辛子:1〜2本
- 保存容器:1L前後、熱湯消毒またはアルコール消毒したもの
詳しい作り方・手順
① 保存瓶の消毒(一番大切!)
長期保存するため、ガラス瓶はしっかり熱沸消毒、またはアルコール(高濃度の食品用ドーバーパストリーゼなど)で完全に消毒し、乾燥させておきます。
水分が残っているとカビの原因になるので、しっかり乾かしましょう。
【愛用中の保存瓶】らっきょう1kgにジャストサイズ!
私が長年愛用しているのが、こちらの「東洋佐々木ガラスの保存瓶(1.5L)」です。
らっきょう1kg(皮を剥いて約800g)に甘酢液を注ぐと、この1.5Lサイズが驚くほどぴったり綺麗に収まります。
安心の日本製でガラスが美しく、密閉性もしっかりしているので、冷蔵庫の中で匂い漏れが気になることもありません。
縦長ですっきりとしたスリムな形なので、冷蔵庫の棚やドアポケットにもフィットしてくれます。
② らっきょうの泥洗いと芽・根切り
らっきょうをボウルに入れ、水を替えて何度も優しく揉み洗いをし、泥を完全に落とします。

ザルに上げ、水気を切ったら、包丁で「根元」と「芽の先」を少しだけ切り落とします。

③ 皮剥きと塩揉み
1.薄皮を指でツルンと剥いていきます。
この地道な作業こそ、おうち手仕事の醍醐味。無心になれる贅沢な時間です。
2.きれいに剥けたら一度水洗いし、水気をしっかり拭き取ります。

3.ボウルにらっきょうを入れ、塩50gを振って全体によく揉み込み、そのまま15〜30分置いて余分な水分とアクを抜きます。その後、流水でさっと洗い、しっかり水気を切ります。

4.沸騰したお湯に10秒ほど入れ、すぐざるに上げます。
(熱湯に10秒ほど通す工程を入れることで、表面がすっきりし、漬かりやすくなります)

5.キッチンペーパーで水気を拭き、粗熱を取ります。
④ 甘酢液(合わせ酢)を作る
- 鍋でリンゴ酢、粗精糖、塩を温め、砂糖が溶けたら火を止めます。
※ひと煮立ちしたらすぐに火を止めます。
(お酢の風味を飛ばさないよう、沸騰させ続けずにすぐ止めるのがコツです)

⑤ 瓶詰め
完全に乾いたらっきょうを保存瓶に入れます。お好みで赤唐辛子を入れます。

そこへ、冷ました甘酢液をらっきょうが完全にひたるまで注ぎ入れます。

★食べ頃の目安:
直射日光の当たらない涼しい場所(または冷蔵庫)で保存します。
約2週間後から浅漬けとして食べられますが、粗精糖のコクとリンゴ酢が芯まで馴染んで本当に美味しくなるのは「1ヶ月後」からです!じっくり育つのを待つのも楽しみですね。
4. 梅雨時の体調管理に!らっきょうが持つ嬉しい効能
梅雨の時期は、高い湿度によって身体の「水分調節」が上手くいかなくなり、むくみや身体のだるさ、食欲不振になりがちです。
実は、らっきょうはこの季節の不調を整えてくれる「天然のサプリメント」なんです。
- 血液サラサラ&疲労回復(アリシン)
らっきょうの独特の辛み・香り成分である「アリシン」は、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復に絶大な効果を発揮します。
また、血流を良くして身体を温める効果もあるため、梅雨寒や冷房による冷え対策にもぴったりです。 - むくみ解消(カリウム)
らっきょうには「カリウム」が含まれており、身体の余分な塩分や水分を排出してくれるため、梅雨時に起こりやすい「身体の重だるさ」や「むくみ」をスッキリさせるサポートをしてくれます。 - 水溶性食物繊維(フルクタン)が豊富
らっきょうは、野菜の中でもトップクラスの食物繊維を含んでいます。
腸内環境を整え、お腹の中から健やかさを保ちます。
5. 美味しく安全に食べるための「摂取量目安」と注意点
身体に良いたらっきょうですが、パワーが強いお野菜なので、食べ過ぎには注意が必要です。
【らっきょうのリンゴ酢漬けの摂取量目安】
1日の摂取量目安は、多くて4粒ほどです。
前述のとおり、らっきょうには「アリシン」が多く含まれており、一度に食べ過ぎると胃粘膜を刺激して、胸やけや胃痛を引き起こすことがあります。
美味しくても、一度にたくさん食べ過ぎないようにしましょう。また、むくみ解消に良い「カリウム」が含まれるため、腎臓が弱っている方は副作用(高カリウム血症など)のリスクがあります。
生の状態よりは、漬物にしたほうがカリウム含有量は減るものの、くれぐれも食べ過ぎないように注意して、毎日の食事に少しずつ取り入れてくださいね。
まとめ:自分で作るから、愛おしい。
自分で泥を落とし、一粒ずつ皮を剥いて仕込んだらっきょうは、瓶の中でじっくり美味しく育っていきます。
毎日瓶を眺めて「美味しくなぁれ」と揺らす時間も、おうち時間を豊かにしてくれる大切なひとときです。
今年の夏は、お気に入りの粗精糖とリンゴ酢で仕込んだ、安心・安全な「マイらっきょう」を添えて、自家製カレーライスを楽しんでみませんか?
ぜひ、手仕事の第一歩として、らっきょう作りに挑戦してみてくださいね。
2日目でおいしくいただけました。



一週間後、さらに一ヶ月後……と、時間の経過とともに深まっていくお味の変化も手仕事の醍醐味です!
