57歳で初めて出会えた「花個紋」心に残る贈り物との出会い
二か月ぶりにパート先に復帰した日のこと。
学校の課程も無事に修了し、ようやく日常が戻りつつある11月…
少し遅めの誕生日祝いとして、思いがけないプレゼントをいただきました。
添えられていたのは、美しい花模様のカード。
そこに「花個紋(はなこもん)」という言葉が記されていました。
初めて見るその響きに、「家紋のようなもの?」と調べてみると…
それは「生まれた日ごとに与えられた、自分だけの花の紋」だというのです。
57歳にして初めて出会った「花個紋」
調べるほどに、その奥深さと温かさに、心を惹かれていきました。
花個紋とは? 誕生日ごとに咲く「自分だけの花」
「花個紋」とは、366日それぞれに割り当てられた花の紋のこと。
京都の老舗文様ブランド「唐長(からちょう)」をルーツの一つに持ち…
古くから伝わる「紋文化」を現代風にデザインしたものです。
それぞれの花個紋には…
その日生まれの人の「個性」や「生き方」を象徴する意味が込められています。
つまり、花個紋=自分だけの花紋。
「花が開くは運気が開く、実が結ぶのは成果が実る」という考え方に基づいています。
花個紋の歴史は浅いけれど、想いは深い
花個紋が誕生したのは2007年から始まりました。
まだ新しい文化ではありますが、その発想には日本人らしい美意識が息づいています。
たとえば、9月生まれの花個紋には「花桔梗の丸」「百日紅の丸」「向う萩」など、季節を感じる花々が並びます。
それぞれに「清らかな心」「笑顔が素敵」「やわらかな思考」といった花言葉が添えられ、まるで小さな人生のお守りのよう。
「生まれた日を大切にする」という想いが、静かに、けれど確かに息づいているのです。
皇族のお印との違い 「身分の象徴」と「心の象徴」
花個紋を調べていく中で、「皇族のお印(おしるし)」を連想する方もいるかもしれません。
実は、この二つはまったく異なるものです。
| 項目 | 皇族のお印 | 花個紋 |
|---|---|---|
| 起 源 | 皇室の伝統(古代から) | 現代のデザイン文化(2007年代〜) |
| 意 味 | 皇族の個人を示す公式な印 | 誕生日をもとにした個人のシンボル |
| 使用者 | 皇族の方々のみ | 誰でも自由に持てる |
| 目 的 | 公務・儀式・公式行事 | 贈り物・アート・自己表現 |
皇族のお印が「身分の象徴」なら、花個紋は「心の象徴」。
誰でも持てる現代版のお印とも言えるかもしれません。
贈り物としての魅力「ご利益」より「心のご利益」
花個紋には宗教的な意味やご利益はありません。
けれど、相手の誕生日を思い浮かべながら選ぶ行為そのものが、すでに大きな心のご利益だと感じます。
贈る人の想いがこもっているからこそ、受け取る側は「自分の存在を祝福してもらえた」と感じられる。
花個紋のカードやアクセサリー、陶器などは…
誕生日プレゼントや結婚祝い、還暦・古希といった節目の贈り物にも人気です。
私が感じた「花個紋」の温かさ
今回、花個紋のカードを贈ってくれた方は、いつも丁寧で、穏やかで、相手の気持ちに寄り添える方。
その人の手から受け取ったカードには…
「あなたの生まれた日を、大切に思っています」という静かな優しさがありました。
調べていくうちに、「このマークを贈る=相手の生まれた日を祝う」という文化の素晴らしさに気づかされました。
私自身も、これから大切な人への贈り物に取り入れてみたいと思いました。
生まれた日を祝う、美しい文化
花個紋は、古いようで新しい、日本らしい贈り物のかたちです。
その花紋には、「生まれてきてくれてありがとう」という温かなメッセージが込められています。
贈り物に迷ったとき、高価なものよりも、心が伝わる「その人だけの花」を贈る。
そんな選択ができたら、とても素敵ですね。
あなたの「花個紋」を調べてみませんか?
自身の花個紋を、ぜひ一度調べてみてください。
そこには、あなたの生まれた日の花言葉と、あなたを思ってくれた誰かの優しさが、きっと見つかるはずです。
結婚・出産・成人式・還暦など人生の節目を迎える方にのギフトにいかがでしょうか?
