花個紋との出会い、57歳で知った生まれた日を贈るという日本の美しい文化

花個紋
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二か月ぶりの復帰の日に贈られた花個紋

11月入りました・・街の木々が少しずつ冬支度を始める頃、私は二か月ぶりにパート先へ復帰しました。

二か月ぶりのパート、少しぎこちなく感じられた日でもあります。

学校の課程も無事に修了し、長かった勉強生活にも一区切り。

少しほっとした気持ちで迎えたその日、お友達が「少し遅くなったけれど」と笑顔で小さな包みを差し出してくれました。

包みの中には、美しい花模様のカードと、ギフトを。

カードの文字には「花個紋(はなこもん)」と記されていました。

見慣れないその言葉に、「家紋のようなもの?」と思いながらも、花模様の優しさと柔らかい響きに心を惹かれました。

帰宅後、さっそく、パソコンを開き「花個紋」を検索してみることにしました。

花個紋とは? 誕生日ごとに咲く自分だけの花

調べていくうちに、私は驚きと感動を覚えました。

「花個紋」とは生まれた日ごとに定められた花の紋章のこと。

古くから続く家紋文化を継承しながら、京都の老舗文様ブランド「唐長(からちょう)」の意匠をルーツの一つに持ち、現代の感性で再構築された新しい文化なのです。

花個紋を考案したのは「花個紋企画室(でじまむワーカーズ)」で、2008年に初めて発表されました。

まだ誕生から20年もたたない比較的新しい文化ですが、その根底には、日本人が大切にしてきた「季節」と「命」の節目を感じる精神が流れています。

一年366日。

それぞれの日に違う花が割り当てられ、その花には「その日生まれの人の個性」や「生き方への願い」が込められています。

「花が開くは運気が開く、実が結ぶは成果が実る」

そんなことわざにも重なるように、花個紋は人生の歩みを花のかたちで表しているのです。

花個紋に込められた意味と、季節の心

たとえば9月生まれの花個紋には、季節を映す花々が並びます。

  • 花桔梗の丸:「清らかな心」
  • 百日紅(さるすべり)の丸:「笑顔が素敵」
  • 向う萩(むこうはぎ):「やわらかな思考」

どれも、その月の季節を象徴する花であり、人の内面の美しさをうつすようです。

このように、花個紋は装飾ではなく、生まれた日の「心のシンボル」としての意味を持っています。

デザインも、古来の紋の丸い形をベースにしながら、柔らかい線で構成されていて、どこか「和」という言葉の奥ゆかしさを感じさせます。

花個紋メッセージカード

花個紋を贈られて感じたこと

プレゼントとして花個紋のカードを受け取った瞬間、言葉にできない温かさが胸に広がりました。

それは単に「誕生日おめでとう」という祝いの言葉ではなく、
「あなたの生まれた日を、ちゃんと覚えている」「その日を大事に思っている」という、静かだけれど確かな愛情のメッセージでした。

贈ってくれた方は、いつも丁寧で穏やかに話す方。
そんな人の手から渡された「花個紋」には、その人自身のやさしさも重なって感じられました。

調べれば調べるほど、私はこの文化の深さに引き込まれていきます。

贈る相手を思い、その人の生まれた日まで遡って花を選ぶ。

現代のギフト文化ではなかなか見ない、「時間と思いをこめる贈り物」がここにあると感じたのです。

これからの贈り物に、その人だけの花を

私たちはつい、贈り物というと値段や実用性で選びがちです。

けれど花個紋には、形ではなく「心の重なり」を贈るという、日本らしい美意識が息づいています。

「花を贈る」とは、かつて祝いや弔いに心を添える手段でした。

その花を家紋のように身近に取り入れた花個紋は、まるで日常のなかにある祈りのようにも感じられます。

とくに現代のようにデジタル化が進む時代ほど、
「あなたの生まれた日を想って選びました」というギフトの重みは、より心に届くのではないでしょうか。

花個紋を通して、「贈ること」「思い出すこと」「繋がること」。

そのどれもが、人と人の関係をそっとあたためてくれるように思います。


私のこれから、そして贈る側へ

今回、花個紋を贈られたことで気づいたのは、
誕生日を祝うという行動そのものが、実は人生を確認し合う儀式なのかもしれないということです。

人が生まれた日には、その人だけの物語があり、思いがあり、花が咲くように命が芽吹いている。

そう考えると、誕生日カードがただの記念品ではなく、その人の人生を祝福する証のようにも思えてくるのです。

これから私は、誰かを思い出したとき、その人の花個紋を調べてみようと思います。

そこに記された花言葉や形には、「その人の歩みを支える力」が宿っている気がするからです。

あなたの花個紋を探してみませんか

この世に生まれた366日の中には、あなたのための花が一輪、必ず咲いています。

忙しい日々の中で、自分を見つめ直す時間はなかなか取れませんが、
自分の誕生日にゆかりのある花を知ることで、少しだけ自分を優しく受け止められる気がします。

「あなたの花個紋」をぜひ一度調べてみてください。

その花の意味や形の奥に、誰かがあなたを大切に思う気持ちが、きっと見つかるはずです。

そして、そのぬくもりを今度は誰かに贈ってみてください。

花個紋は、贈る人にも贈られる人にも、静かな幸福を運んでくれる文化なのです。

皇族のお印との違い 「身分の象徴」と「心の象徴」

花個紋を調べていく中で、「皇族のお印(おしるし)」を連想する方もいるかもしれません。

実は、この二つはまったく異なるものです。

項目皇族のお印花個紋
起 源皇室の伝統(古代から)現代のデザイン文化(2007年代〜)
意 味皇族の個人を示す公式な印誕生日をもとにした個人のシンボル
使用者皇族の方々のみ誰でも自由に持てる
目 的公務・儀式・公式行事贈り物・アート・自己表現

皇族のお印が「身分の象徴」なら、花個紋は「心の象徴」。

誰でも持てる現代版のお印とも言えるかもしれません。

贈り物としての魅力「ご利益」より「心のご利益」

花個紋には宗教的な意味やご利益はありません。

けれど、相手の誕生日を思い浮かべながら選ぶ行為そのものが、すでに大きな心のご利益だと感じます。

贈る人の想いがこもっているからこそ、受け取る側は「自分の存在を祝福してもらえた」と感じられる。

花個紋のカードやアクセサリー、陶器などは…

誕生日プレゼントや結婚祝い、還暦・古希といった節目の贈り物にも人気です。



花個紋は、古いようで新しい、日本らしい贈り物のかたちです。

その花紋には、「生まれてきてくれてありがとう」という温かなメッセージが込められています。

贈り物に迷ったとき、高価なものよりも、心が伝わる「その人だけの花」を贈る。

そんな選択ができたら、とても素敵ですね。

あなたの「花個紋」を調べてみませんか?

自身の花個紋を、ぜひ一度調べてみてください。

そこには、あなたの生まれた日の花言葉と、あなたを思ってくれた誰かの優しさが、きっと見つかるはずです。

結婚・出産・成人式・還暦など人生の節目を迎える方にのギフトにいかがでしょうか?


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