愛犬が草を食べるのはなぜ?
愛犬との散歩中、突然立ち止まり、道端の草を食べようとする…そんな経験はありませんか?
また、部屋にある観葉植物が、いつの間にかボロボロにかじられていたこともあありませんか?
犬が草を食べる行動には、実はちゃんとした理由があります。
そしてそこには、意外と知られていない健康リスクや危険な植物の存在も。
この記事では、犬が草を食べたがる理由、雑草や観葉植物に潜む危険性、安全な代替品としての「猫草」の活用法について、実体験を交えながら丁寧にご紹介していきます。
犬が草を食べたがる3つの理由
① 胃の不快感を解消しようとしている
犬は、胃の中にたまった毛玉や未消化の食べ物を吐き出すために草を食べることがあります。
これは本能的な行動であり、特に胃がムカムカしているときに見られるものです。
草を食べることで胃を刺激し、嘔吐を誘発することで体調を整えようとする自己調整能力の一つだと考えられています。
② 退屈やストレスのはけ口になっている
日々の生活に刺激が足りなかったり、留守番が長かったりすると、犬は「退屈しのぎ」として草をかじることがあります。
これは“口寂しさ”を紛らわせるための行動で、特におとなしい性格の犬や運動量が少ない犬に多く見られる傾向です。
③ 単なる遊び・好奇心から
若くて元気な犬ほど、「これは何だろう?」と新しいものに興味を示します。
草の触感、におい、風に揺れる動きが犬にとってはとても面白く、口にしてみることでそれを確かめようとするのです。
草を食べることの危険性とリスク
① 除草剤や農薬の中毒リスク
道端や公園の草には、見えない危険が潜んでいます。
特に除草剤や農薬が散布されている草を犬が口にしてしまうと、中毒を引き起こす可能性があります。
軽度なものであれば嘔吐や下痢で済みますが、重篤な場合は痙攣や意識障害に至ることも。
どこで誰が撒いたかわからない場所の草を食べるのは、非常にリスクが高い行為です。
② 寄生虫や細菌による感染リスク
外の草には、他の動物の排泄物や寄生虫の卵、さまざまな細菌が付着している場合があります。
中でも散歩道やドッグランの周辺は、犬同士の接触が多くなる分、感染のリスクが高まります。
③ 有毒植物の誤食リスク
見た目には同じような雑草でも、中には犬にとって有毒な種類が存在します。
たとえば、スズランやアジサイ、ユリ科の植物は、わずかな摂取でも中毒を起こすことがあります。
観葉植物をかじる犬に注意!
① 室内での「草不足」を観葉植物で補おうとする
外で草を食べることを制限されると、犬は室内にある草っぽいものに興味を持ち始めます。
その代表が、観葉植物です。
我が家の愛犬も、ある日部屋にある「ベンジャミン(観葉植物)」をガジガジ……気づけば不自然に枝だけになっていました。これは「草の代替」として観葉植物に手(口)を出している状態です。

② 観葉植物にも“毒”がある
犬にとって危険な観葉植物は意外と多く、以下はその一例です
- ポトス
- アイビー
- アロエ
- ベンジャミン
- モンステラ
これらの植物をかじると、嘔吐や下痢、口内の炎症などの中毒症状が出ることがあります。
見た目は美しいインテリアでも、犬にとっては命にかかわるものになりかねません。
安心して与えられる草 無印良品の「猫の草」
① 無印良品の猫草は犬にもOK!
色々と試してたどり着いたのが、無印良品の「猫の草」です。
猫用と記載されていますが、犬が食べても問題ありません。
特に嬉しいのが、土を使っていないこと。
再生パルプ素材のため、虫が湧かず、衛生的。枯れたらそのままゴミに捨てられるのも手軽で良いポイントです。

② ホームセンターの草との違い
以前はホームセンターの猫草を使っていましたが、どうしても土がついているため、虫やカビの管理が難しかったです。
その点、無印の猫草はコンパクトで清潔、手間がかかりません。
無印良品「猫の草」の効果的な使い方
① 置き場所を工夫して「草欲」を満たす
我が家では、水飲み場の近くに置いています。
こうすることで、愛犬は自然と猫草に、雑草や観葉植物への興味が薄れてきました。
② 定期的な交換で清潔さを保つ
1~2週間で枯れてしまうため、枯れたらすぐに新しいものに交換。
2~3個ストックしておくと便利で、手間も最小限に抑えられます。
③ 与えすぎには注意!
どんなに安全でも、食べすぎは禁物。
猫草は繊維質が多いため、大量に食べると消化不良になる恐れがあります。与える量は適度に調整しましょう。
まとめ|「正しい草」で愛犬の健康を守ろう!
犬が草を食べるのは、ただの気まぐれではなく、体や心のサインであることが多いのです。
しかし、無防備に草を食べさせてしまうと、命にかかわることもあるため、「安全な草」を飼い主の手で用意してあげることが大切です。
我が家では、無印良品の猫草を取り入れてから、愛犬の“草欲”が満たされ、観葉植物への被害もゼロに。
今では、散歩中も草を食べようとする行動がほとんど見られなくなりました。
草を食べる=ダメ!ではなく、正しい知識で、適切な代替を用意することが愛犬の健康と暮らしを守る第一歩です。
ぜひ、あなたの愛犬にも「安心して食べられる草」を取り入れてみてくださいね。